JSET(日本教育工学会)25周年シンポジウム。少し早めに広尾に着いたので,じっくりと街を策。最終的にそば屋に入ると,JAPETのMさん,M大S先生,K先生が偶然隣の席に。ちょうどS先生のプロジェクトの打ち合わせができた。偶然とはいえ,この件の話ができたのがよかった。
さて,永野会長のプレゼンの中に,今のネット社会の課題として「評価の判定が早く出過ぎて,じっくり時間のかかる事柄が評価されにくい」という話があった。ちょうど20日付の日経新聞に同様に記事が載っていた。それは,「ツイッタ−等を通して,人々の反応が加速され,好評も不評も実態より強めに出る」という内容。主に政治の話だが,ここ数年のいろいろな政治劇を表しているような気もする。
まあ特に教育現場も,早い評価の出るもの,じっくり評価するもの,そして数値評価が適するもの,適しないものなど混在しているはずだから,「どういう評価法が適切か」という点についての研究がメジャーになっているとは思えないなあと思った。
さて,夜の交流会ではこれまで本や論文でしか名前を見たことがない方々が揃っての会となり,本当にすごい場面に立ち会ったのだと感激。私がJSETに入ってから12年になるが,開設時の苦労話を重鎮の方々から聞くことができ,この学会のすばらしさを再認識した。また,周りを見渡したとき,ずいぶん若い研究者が増えたなあとつぶやくと,T大のT先生が「それだけ年を取ったと言うことですよ」とツッコんでくれた。まさにそう思う次第。
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