組織が違うから・・は確かにそうだが

 世の中の仕組みの中で,「組織が違うから・・会社が違うから・・」というのがよく聞かれる。しかし,そんな中でも東京の地下鉄と各私鉄の相互乗り入れや,suicaとpasmoなどの相互利用など,利用者のメリットが得られるような工夫がされている。そのおかげでみんなが便利になっている。そのためにシステム側や各会社側は,データやりとりのフォーマットをあわせたり,鉄道でいえば,軌道の幅を乗り入れ側の幅に敷き直したり,動力の電圧を変えたりするなど,ものすごい労力が必要だったはずだ。
 自治体はどうか。住基カードなど国が主導権をもって導入したものは,フォーマットや仕組みがすでにできており,それに合わせるだけでいいのだが,それ以外のメインの仕組みは,残念ながら各自治体によってバラバラ。電子化が進んでいるが,とりあえずその自治体の中で通用すればよいという考えで,電算システムは異なっている。
 学校も自治体の末端の組織なので,その学校を設置している自治体によって,校務処理のやり方やポリシー,グループウエアもまちまちという状況。ところが,教員は異動があるので,各自治体のいろいろなやり方に適応する時間と手間がどうしてもかかってしまう。これは事実。「組織が違うから」と言ってしまえばそれまでだが,鉄道のように「相互乗り入れ」という方法を考えるのも一つの案ではないだろうか。
 あるいは,各楽器の電子データのやりとりのためにMIDIフォーマットを決めたように,校務用の基本データのフォーマットを学習指導要領や学校教育法に合わせて,誰かが設計してくれれば,全国の教員は,喜ぶのではないだろうか。そして,それにより校務の情報化が爆発的に進み,事務作業量が減り,子どもたちのために時間を費やすことができるような学校現場が実現できるのではないかなと思っている。そりゃ,理想であり夢であるかも知れないが,教員用の全国版グループウエアのようなシステムが住基カードのようにできないかなと思う。(でもまたセキュリティが云々で参加しない自治体がでたりするのだろうか)

― posted by 本人 at 12:01 am

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