印象に残った言葉として,授業中に何度も土井先生が発した言葉がある。「では,みんなの時間にきりかえます」という意味の発言。一斉授業の中では,個々の学びと,集団の学びの両方を手際よく切り替えられる子どもたちにならないといけない。何度もこの指示が発せられるのは,それが大切であるということを意識づけるのに役立っている。
また,机の上には筆入れを置かず,必要な文房具を机の上に置いていることや,机の上から3分の2までの位置に教科書やノートを置いておくことなど,学習規律の中にかくれたカリキュラム(hidden curriculum)として位置づけていることがよく分かった。
今年度はB分野の現場研の年。部会によっては,授業者がなかなか決まらず授業件を取りやめたりするケースもあったらしいが,情報視聴覚部会では,以前よりローテーションで授業者を決めず,率先して授業研を行ってくれる有志が授業をしている。今回は土井先生が,「ぜひ自分の授業を見てください」ということで,進んで手を挙げてくれたことで,今日の授業に至っている。こういう姿を若い先生に見せてくれたと言うことでも大変価値があると思う。
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