校務の情報化(その2)

 授業者は自分の授業を成立させるために,たくさんのツールを用意し,児童生徒達にわかりやすく教えるための工夫をするものだ。そのためのPCは,その1で述べたような校務用のPCでは,その役割を担えない。もしそれが可能だという人は,それは,教師の仕事は,単なるインストラクターであり,決められた内容を決められたスピードで,決められた教え方で淡々とこなすという仕事であると考えていることになる。
 教師は教科等をしっかり教えるのと同じように,1年間をみこして,学級の中の人間関係作りに力を注ぐ。集団で学習することの良さをしっかりと子ども自身が感じられるように努力する。当然,普段の授業の中でも,教師の経験や知識に基づく一人一人の子どもたちへのアプローチを変えながら,学ぶ意欲を引き出したり,やる気を出したりと,様々な手立てを用意している。そのために,いろいろなツールが必要である。そしてそのツールは今ではPC上で実現している教師が多い。何でもインストールできないと困るというのは,そこにある。
 だからこそ,担任の代わりというのは難しい。担任が休むと大変だというのは,そこにある。それだけに一人一人の力に期待があり,学校組織として動きつつも,担任という役割は,非常に大きい。しかし,公務員の中では,教師は特別職ではなく,(教育公務員という呼び名ではあるが)一般公務員とほぼ同じ扱いというか立場である。だから,教職調整額が無駄だ等という意見が出たりする。そして,教職調整額を廃止し,残業代を出すようにすればということで,一昨年調査してみたら,とても残業代が多くなることがわかり,結局教職調整額一律の方が安かったということで,その話はとまってしまった経緯がある。
 ここでいいたいのは,結局教師の仕事の「見える化」をうまく説明できないと,教えるという部分に関しての校務の情報化は,すすまない。教師のPC利用のスタイルを考えると,今他の業種で一番似通っているのは,やはり大学教授のような気がする。成績管理などは,学校が決めたやり方でやり,教え方については,各教師が自分なりのポリシーと方法ですすめていく。ということは,やはり2本立ての校務の情報化の考え方が大事である。教師に一人一台のPC配付は,その2本立て校務処理に対応できるシステムであることが求められる。実際の所,それらをうまく実現している地域は,数えるくらいしかないのが現実。どっちつかずで結局使いにくいシステムを不便だと思いながらも,使い続けるしかない嘆きの声が今日も聞こえてくる。
 いっそ成績処理や管理に関しては,住民基本台帳のように国が一括してシステムを作ってしまえば,たぶん誰も文句を言わないのでは。少なくとも,教員としては,どの学校に行っても同じ仕組みで使えるので,賛同する人が多いと思う。学習指導要領が国から示されるのであれば,成績管理や処理,就学関係の情報もすべてそれらと連動して,一括管理するようになれば,いま現場でおこっている不便はかなり解消されると思うのだが,なかなかそれ以外のいろんな大人の事情があるのかもしれないが,韓国のようなこういう仕組みを日本でもできればいいなあ。

― posted by 本人 at 11:41 am

この記事に対するコメントは締め切られています

<< 2009.2 >>
SMTWTFS
1 2 3 4 5 6 7
89 10 1112 1314
15 16 17 18 19 2021
2223 2425262728
 
サーチ:
キーワード:
Amazonでのおかいものは,上記検索から
Just MyShop(ジャストシステム)
T: Y: ALL: Online:
Created in 0.0195 sec.