ついにこの日がきたか

 1999年に三好の地で高速インターネットを教育用に普及させるためにスタートした「三好教育ネットワークセンター」が,いろいろあって2011年3月31日をもって解散することが決まった。当時はISDNしかない時代。1.5Mbpsのブラウジングって,どんな感じだろうと思っていた時代。教育にこそ最先端の環境を用意し,地域にそれを普及啓発するのが大事だということで,当時8つの町村教委が協力をして,少しずつ高速インターネット環境を広げていった。
 あれから11年もたった。その間,PCの値段は飛躍的に下がり,高速回線も,サーバ環境も大きく変わっていった。そしてようやく行政の地域イントラ等の事業が追いついてきて,町村合併でさらに自治体内のネットワーク環境が整備され,その役目の大半を終えたという判断だ。
 我々はあくまでも県費負担職員であり,それぞれの設置者がこうしたいと言えば,それに従うまで。ここに来て,現場の先生方の,不安がる声があることは承知の上だが,これを機にまた新たな教育ネットワークのあり方がすすめられるだろう。まだ1年以上もあるので,その間に現場とのすりあわせなどがはじまる。
 今のうちから色々とふり返る必要はないが,複数の教委で運営していたまさに,教育CIO的組織の果たしてきた役割は大きかったと言える。これまでいろいろな場面で言われてきた「ひと」「かね」「もの」は,結局絵に描いた餅で終わってしまうのか。解散を否定的に捉えたくはないし,発展的解散という言葉に置き換えることもできる。これについての評価は,数年の学校のホームページや,教師のICTスキル,児童生徒の情報活用能力,情報モラルの身につき方などで見ることになるだろう。

― posted by 本人 at 09:45 pm commentComment [2]

この記事に対するコメント[2件]

1. はらきん — March 2, 2010 @22:09:13

 とうとう来ましたね。今のルーツとなる「機器利用」の頃を懐かしく思います。自分の泊勤が終わって赴任してきたら、パソコンがいっぱいあって、ソフトが続々入ってきて、高速回線が引かれて、「何が始まるんだ!?」と思っているうちに終業式の直前にテレビ会議なんかやって、諸帳簿が間違いだらけだったことを思い出します。人工衛星を使った最新の高速回線が天気の影響を受けるという珍事もありましたよね。たいへんだったけど、ある意味一番面白かった時期でもありました。
 なくなることについて様々な意見がありますが、時代の流れという部分もあるし、懐かしがっていても仕方がありません。未来志向でいきましょう。

2. administrator — March 3, 2010 @22:01:47

 そうですね。一つの役目を終えたと言うことでいろいろとふり返れば懐かしいですね。ちょうど日本の社会のICT化や高速インフラ整備と共に進んできただけに,おもしろいことをたくさん経験できました。
 次なるステージが,どんな形になるのかということですが,教育界における次の三好流を提案したいですね。

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