正月には,都会で暮らしているいろいろな職の親戚と話をする機会がある。このところの不況で,「10年後にどんな仕事がいいかな」なんて話をしていると,一刀両断された。
「その仕事って,何をさしているの?」
つまり,業種なのか職種なのかを曖昧に語っている自分に気づかされた。現在キャリア教育の名のもと,学校でも職業体験をさせる機会が増えている。(ちなみにウチの息子の中学校では職業体験すらなかったが・・)そのときに,業種で職業を区分けしているような気がしてならない。例えば,パン屋さんといっても,パン職人なのか,営業なのか,仕入れなのか,Webデザインなのか・・・と職種はたくさんある。
業種は,外から見ているだけのイメージに過ぎない。むしろ職業人としては,職種の適性をいかに磨いていくかということが重要になるということがよく分かった。開発向きなのか,営業向きかのか,人事向きなのか・・・という見方を我々教員はしていないと思う。それは,教員が,一般の会社の仕組みを十分理解していないところにあるような気がする。
「君よ,井中(せいちゅう)より星を見ることなかれ」
この中国の故事のごとく,広い視野がいまこそ,必要なのであると痛切に思った。
この記事に対するコメント[2件]
1. TOYODA@豊橋鷹丘小 — January 3, 2009 @21:26:50
さて、暮れに中学校の総合的な学習で助言をする機会を得ました。中学校では、総合的な学習にどう職場体験を組み込むか、という段階で、キャリア教育の中で・・・というのはまだまだのように感じました。(気持ちはキャリア教育なのですが自信がもてていないようです。)これからがんばらなくては、というところですね。
2. administrator — January 4, 2009 @10:56:25
コメントありがとうございます。私もよく分からない分野なので,今こそ大事だなあと思っています。スポーツ選手やお笑い芸人ばかりが注目されるいまこそ,子供達に真剣に考えてほしいなあと思っています。ことしもよろしくお願いします。
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