価値判断くらい難しいものはない

 財政の緊迫によりあらゆるものが再検討されるなか,「無駄だ」と呼ばれているものについて,その価値判断が,ワイドショーのキャスターが握っているような状態があると思われる。ある人にとっては無駄と思うものであっても,別の人にとっては大切なものがあるはず。しかし,そんなことは関係なくキャスターが「こんな無駄を」と言ってしまえば,見ている人は「そうなんだ」と思ってしまう。
 あるいは,若い頃は無駄と思っていたけど,年をとってみると,大切なものだとわかってくるようなものもある。そう考えると,経験や立場,年齢によって,その判断基準はどんどん変化するものだ。そういうものをひっくるめて総合的に判断するのが政治の役割だろうと思うが,彼らを選んだのは紛れもなく我々有権者なのである。
 派遣労働者だけでなく,正社員もリストラの危機に迫られている。会社の中で「この部署は不要だ」と判断されることがあるからだ。利潤追求が目的の場合は,最終的な判断の基準がややはっきりしているが,教育のような営みは,それらの価値と成果の評価は,難解である。
 ただ,やはり教育にかける予算は低すぎる。これは事実だろう。国が子どもたちの読書のために図書予算を市町村に配っても,違うものに使われる。本代は無駄だと判断した結果なのだろう。今は子どもたちの本よりも道路が必要ということだとあきらめられるのだろうか。学力向上に予算をつけず成果を求めるのを黙ってみているしかないのか。
 「金がないので」なんて笑っていられる時期は終わった。行政関係者も企業の方も,はっきり言って今は笑顔が消えている。とんでもない時代が,はじまった。

― posted by 本人 at 06:21 pm

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